80m Bandモービルホイップの製作


製作中


今春、完成を目指していよいよ80mBandのモービルホイップの製作に

本格着手し、過去に製作途中であったアンテナを仮止め仮調整を行って、

とりあえず出られる様にしました。

このアンテナはまだ走行中の使用には耐えられない状況ですが、

近いうちに走行中でも使用できるアンテナにしたいと思っています。


現在の所、3.53〜3.54McでVSWRが1.6程度になっております。

これは、マッチング用コンデンサの値が合っていないためです。ディップメータや

アンテナアナライザの調査によればインピーダンスが78〜81程度となっているために

多少、コンデンサを調整しなくてはならないようです。


使用結果

本日、埼玉県加須市大越の利根川土手に仮アンテナをもって試し運用をしました。

結果は2局と交信が出来ました。1局は、埼玉県の幸手市モービルでした。

もう1局は、私がCQを出したところ兵庫県の西宮市から応答があり、59のレポートを

もらうことが出来ました。時間は、16:40頃です。結構、飛んでいるようです。

夜になってコンディションが良くなった状況でどのくらい飛ぶのか楽しみです。


下記は作ったアンテナによるQSO結果です。リグはIC−370の10W出力です。

日付
通信開始
時刻
相手局
相手局RS
自局RS
周波数
空中線電力
QTH
2/21 16:16 JA1NTI/1 59+20 59+ 3.540 10W 埼玉県幸手市モービル
2/21 16:50 JN3NKP/3 55 59 3.543 10W 兵庫県西宮市
2/22 17:42 JA7OQ 59 59+10〜15 3.547 10W 宮城県仙台市青葉区
2/23 01:15 JA3VGL 59+20 59 3.553 10W 兵庫県竜野市

残念ながら当実験で製作したアンテナは画像を取らずに解体してしまいました。

寸法的なことは残っていますので、文章で残したいと思います。

まず、給電部から90cmはステンレスのφ9.5でエレメントを作り

線径φ1、直径約24cmの42巻きしたコイルをのせます。

さらにコイル上部には約45cmのエレメントが着くのですが、

このエレメントだけでは共振点が高かったためにキャパシティーハット、

直径32cmと直径16cmを同心円にし、6等分の放射状に製作したものを

2枚載せて3.55Mcで共振点が出てきました。

全長にして1.6〜1.7mのアンテナでした。



これに気をよくして次にボトムローディング型の全長2.5mの

アンテナを製作しましたが、どうも前回よりも飛びが悪いようです。





そこで様々計算した結果驚くべき事実?がわかりました。


それは、やはりボトムローディング型では空中に放射される電磁波

エネルギーが少ないということが、わかったのです。

以下に掲げた表がそれを物語っています。



この表は、ボトムローディングしたアンテナ(ここではエレメント長3mと仮定)に

100Wの電力を与えた場合にどれだけ電波として実効放射されているのかを

ソフトを使って求めた計算結果です。


3.530Mcの所では、100Wの電力を与えても

わずかに2.7Wしか放射されないことがわかります。


さらに次の様で多少条件を買えて計算してみました。


この表ではセンターローディング型のアンテナとして給電部から2m、エレメントの先端から1m

給電部側にローディングコイルをつけた場合、100Wの電力を与えた場合にどれだけ電波として

実効放射されているのかを計算した結果です。ちなみにエレメントの総長は3メートルです。

この研鑽結果ではようやく15.6Wという結果が出てきました。

ローバンドでは、ローディングコイルによる損失は非常に大きいようです。

なお下記にさらに条件を変えたものを掲載しておきます。



ということで、ボトムローディング型アンテナについては実験を中止して別の方法を

検討することにします。

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